9勝1分けと負け無しがつづくリヴァプール、第11節はアウェーでの昇格組アストンヴィラ戦です。昇格組とはいえ曲者揃いのプレミアリーグ、負け無しとはいえ薄氷の勝利がつづく中やっぱり苦しめられましたが、アディショナルタイムの劇的な逆転により1-2と見事勝利! 無敗のまま次節頂上決戦のマンチェスター・C戦を迎えることになりました。シティ戦を前に大事な勝ち点3を拾った試合を振り返ってみます。
スタメン

マティプ負傷の影響でロブレンが引き続きファン・ダイクの相棒を務め、アンカーのファビーニョをララーナに代えた以外はいつものメンバーでスタート。プレミア屈指のアンカーにレベルアップしているファビーニョですが、イエローカードをあと1枚もらうと次節出場停止。今節でもらってしまうと次のシティ戦不在という考えたくもない自体、休養も兼ねてしっかり休んでほしいですね。
1st HALF VARの怪しい判定
ホームサポーターの後押しを得て、攻めの姿勢を見せてくるアストンヴィラ。最終ラインからしっかりとボールを回しながら攻め込むと開始直後の30秒、中央でフリーのエル・ガジがマネとファン・ダイクのマーク受け渡しのスキをついてシュート。アリソンのセーブにより難を逃れますが、ここ数試合は開始直後の危ない場面が目立ちますね。
その後はリヴァプールが押し込む見慣れた展開がつづきますが、パスミスなどから危ない場面を作られることも多く、まったく安心できない展開。
すると21分、セットプレーからトレゼゲに決められて失点。VARチェックでもかなり際どいオフサイドラインの判定でしたが、またもや1点を追いかけ逆転しなければいけない試合展開になってしまいました。
攻めるリヴァプールは27分、マネのクロスにフィルミーノが合わせネットを揺らしますが、こちらはオフサイドでノーゴール。VARチェックが入りましたがホントかよという怪しすぎる判定。オフサイド判定のライン引きは結局手作業のため、微妙な判定は結局もやもやが残ります。
ポゼッションこそ圧倒しますが、ファン・ダイクのタッチミスやマネがダイブ判定でイエローを受けたり、サラーが決定機をふかしてしまうなど、らしくないシーンが目立つ前半は結局1-0のまま終了。
2nd HALF 真骨頂の大逆転劇!!
後半もリヴァプールが試合を支配するなかで、アストンヴィラは少ないチャンスの場面でボールをつなぎながら攻める展開。前半につづき決定機での精度を欠く場面が多く、ラストパスが流れてしまったり、フロントスリーのシュートがことごとくGK正面や枠外に飛んでしまうなど、連戦の疲れからか非常に厳しい展開。
65分にワイナルドゥム→オリギ、サラー→チェンバレンと2枚代えを行うと、最近好調のチェンバレンがさっそく良さを見せてくれます。ロバートソンの深い位置からの折返しをエリア内で受けると、即座に反転して強烈なシュート。跳ね返りをさらに2度シュート、3つの連続枠内シュートで停滞していた流れを一気にリヴァプールに引き寄せます。
攻撃寄りにギアを入れ直したリヴァプールですが、この日はゴールに見放され迎える決定機は何度も枠外へ。
Never write us off! 👊
— Liverpool FC (@LFC) 2019年11月4日
🎶Oh Andy, Andy…🎶 pic.twitter.com/iwVjQGRkkV
まったく負ける気のしなかったリヴァプールもいよいよまずいかもと思い始めた87分、ついにゴールをこじ開けます。右サイドに開いていたマネがクロスを上げると、ロバートソンが左サイドの大外から全力で駆け上がりヘディングシュート! これが決まりついに同点に追いつきます。
94th minute.
— Liverpool FC (@LFC) 2019年11月2日
Sadio Mane.
Dramatic winner.
🤩 HUGE GOAL 🤩 pic.twitter.com/GzGy3WblBq
そしてアディショナルタイムにはさらにドラマが、93分にチェンバレンがペナルティエリア直前でファールを受けると、アーノルドが直接狙って強烈なシュート。これはクリアされてしまいますが、コーナーキックを得るとふたたびキッカーを務めるアーノルド。94分、ニアに早いボールをおくると、走り込んだマネが頭で逸らして逆転ゴール!
なかなかこじ開けられなかったゴールでしたが87分、94分と決めて土壇場の逆転劇勝利! 次節マンチェスター・C戦を10勝1分けの負けなし、勝ち点差6で迎えることができました。最近ヒヤヒヤする展開が多すぎるので心臓に悪いですね笑
今節の推しプレー
59分 アリソンの飛び出しによるクリア
アーノルドのクロスにマネが合わせて決定機を迎えた直後、最終ラインからボールをつなぎカウンターを仕掛けるアストンヴィラ。両SBが攻め上がって不在の上、ファン・ダイクが交わされてスルーパスを出されると、ボールはロブレンの前に走り込んだウェズレイのもとへ。完全に失点を覚悟しましたがでしたが、アリソンが飛び出してクリア。アリソンらしい素晴らしい判断力とプレーでした。
スタッツで振り返る

平均ポジションとヒートマップ
出典:WhoScored.com
この試合ではみんなシュートをはずしまくっていましたが、シュート数25に対して枠内6とさすがに少ない。プレミアリーグは簡単な試合はないですね。