再開したチャンピオンズリーグはいよいよ決勝トーナメントが始まります。リヴァプール1回戦の相手はアトレティコ・マドリード。
さっそくいやーな相手を引いてしまいましたが、リーグでは不調のアトレティコに対して記録的なシーズンを過ごすリヴァプール。
昨シーズンの決勝を戦った、ワンダ・メトロポリターノに乗り込んでのファーストレグ。スペイン勢のアウェー戦には激弱なリヴァプールですが、ポジティブなビジョンを持って結果を出せたのか?
スタメンとスコア

ウィンターブレイクが明け、負傷の選手もほぼ戻ってきたリヴァプールは現状組める最高のスカッドで挑みます。
唯一スタメンが読みづらい中盤は、ファビーニョがアンカー、ヘンダーソンとワイナルドゥムをIHに置く、強豪アウェー戦では鉄板の守備的な采配となりました。
1st HALF 痛すぎる立ち上がりの失点
CL決勝トーナメントらしい非常に緊張感のある雰囲気に包まれるワンダ・メトロポリターノでの一戦は、リヴァプールボールでキックオフ。
負傷者が多くファーストチョイスでないにせよ、おなじみ【4-4-2】のスタイルで待ち構えるアトレティコ、まずはけん制のマネを目がけたロングボールを入れて試合に入ります。
リヴァプールボールになるたびに鳴り響くブーイング、やりづらくて仕方ない環境の中前半3分、サイドを揺さぶられて与えることになったコーナーキックから痛すぎる失点。
こぼれ球がファビーニョに当たり、その跳ね返りのボールはゴール前のサウールへ最高のアシストになってしまいました。超絶アウェーで、まだチーム全体がふわっふわしている状況での失点にがっくり…
その後2トップも自陣に引いてブロックをつくるアトレティコ、まぁそうなりますよねぇ。お手本のように綺麗な【4-4-2】の布陣、でも見とれている場合じゃない。
ガチガチに固められたブロック相手にはアーノルドのクロスがあるじゃないか。GKとディフェンスラインの間、マネだけが触れることを許される美しいクロスが、さぁアーノルドさんやっちゃってください。
しかし蹴ったボールは天高くゴールバーを越えて観客席へ、しかも2回連続で、アカン…
ポゼッションこそ圧倒するもブロックの外で回すだけ、完全に持たされている状態でほとんどシュートまで持って行けず、29分にロバートソンが打つまでゼロという鉄壁具合。
40分には競り合いからマネにイエローカード、アディショナルタイムには再びマネが競り合いで揉めるなど、レフェリングを含めアウェーだなと。そんな苦しむ展開の前半となりました。
2nd HALF 弱気な采配、セカンドレグにかける。
後半開始のタイミングでアトレティコはレマルに代えてジョレンテを、リヴァプールはマネに代えてオリギを投入。
マネは前半終了間際にイエローカードをもらい、その後もう一揉めありました。2枚目のイエローをもらっての退場、さらには次戦アンフィールドでの一戦への出場停止を危惧しての采配だとは思いますが、ちょっと弱気すぎないかな。
後半もリヴァプールがボールを持つ… というより持たされる展開は変わらず。左サイドはマネが退いた影響で攻め手に欠き、右サイドのサラー、ヘンダーソン、アーノルドによる連携も読まれており、まったくこじ開けられる気配なし。
ディフェンス面でもゴメスがモラタを倒してイエローカード、いや、踏んでないし厳しすぎません? そのモラタは67分、どフリーの決定機を足を滑らせて空振り、これが決まっていたら本当に危ないところでした。
71分には硬いブロックに効果的なミドルシュートを放つことができるチェンバレンを投入。しかし交代したのはサラー、点を取りに行くというよりも、このまま試合を終わらせるという意図が見え隠れする采配。
実質この交代によりゲームセットとなったような試合は、78分にヘンダーソンが負傷により交代を余儀なくされる後味の悪いものに。自分の足で歩いてピッチから出ていたので大事には至らないと思いますが心配です。
結局このまま1-0で試合終了。いや、完敗でしたね。鬼門となっているスペイン勢のアウェーでまたしても敗戦。この借りはセカンドレグ、アンフィールドで返しましょう!
次戦はアンフィールドだからね💪🔴 pic.twitter.com/SmmOquZhhZ
— LFC Japan (@LFCJapan) February 19, 2020
今節の推しプレー
34分 マネ&フィルミーノの崩し
まったくと言っていいほど攻撃が機能しなかったこの試合において、ほぼ唯一と言える崩せたシーンが34分の左サイドからの攻撃。
マネ、フィルミーノともにサイドでアトレティコDFを交わしながら中へ侵入。最後はサラーがフリーでシュートを打てましたが、ブロックに阻まれゴールならず。この3人が完璧に機能してもゴールにたどり着けない。アトレティコの守備はさすがでしたね。
データで振り返る

平均ポジションとヒートマップ
出典:WhoScored.com
ポゼッション、パス数、コーナーキック数と圧倒するも、シュート数や枠内シュート数は負けるという、絵に書いたようなボールを持たされた試合になりました。
枠内シュートゼロとかいつぶりだろう。アンフィールドではフロントスリーの爆発に期待しましょう!