2019/20シーズン CL決勝トーナメント1回戦2nd Leg リヴァプール VS アトレティコ・マドリード

1stレグでは1-0と最小得点差ながら枠内シュート0で完敗。この一戦以降不調のつづくリヴァプールですが、2ndレグはホーム=アンフィールド。アウェーゴールが獲得できなかったことが懸念材料ですが、十分に逆転可能な範囲。ベスト8へとコマを進めることができたのか、試合を振り返ります。

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スタメンと結果

負傷明け以降調子の上がらないファビーニョが外れたアンカーの位置には、待ちに待った復帰のヘンダーソンが入ります。そして練習中の負傷によりアリソンが欠場、アドリアンがゴールマウスを守ります。結果的にアリソン不在が大きく勝敗を分ける結果になってしまいましたね。

1st HALF 大事なところで絶対ゴールする男=ワイナルドゥム

アトレティコボールのキックオフで試合開始。開始早々リヴァプールの激しいプレスをかいくぐり、フェリックスからコスタへと絶妙なスルーパス。完全に裏を取られて決定機を与えるピンチを招きます。先が思いやられる展開に。

しかしその後はコンパクトな【4-4-2】の守備ブロックのアトレティコに対して、一方的に攻めるリヴァプールの構図。まぁ予想通りの展開です。問題はこのブロックを突破できるかどうか。

前回対戦につづきフロントスリーと両SBがボールを持った時の寄せが早く、相当苦労しそうな展開。そんな中、アーノルドからエリア内で浮いたワイナルドゥムへのアーリークロスによるシュートチャンスや、チェンバレンのサイド突破によるクロスやミドルシュートなど、IH2人の攻撃参加が目立ちます

フロントスリーと両SBにマークが集中するため、この2人とヘンダーソンの攻撃参加が大きなカギを握ることになりそう。特にチェンバレンが右サイドの深い位置を取ることが多く、アーノルドとサラーへのマークの裏を取る狙いが見えます。

対するアトレティコはボールを奪い、前線のコスタとフェリックスへの縦に早いカウンター攻撃。少ないチャンスをものにしようとゴメスの裏のスペースを狙ってきます。長所の消し方、そして短所の突き方、やっぱり腹立つほど上手い

厳しいマークを受けながらも、頼りになるのはアーノルド。直近の試合では精度を欠く場面や守備面での緩さが目立っていましたが、この試合では早い判断でのピンポイントクロスやスルーパスといったチャンスクリエイトを連発。オブラクのセーブに阻まれるものの可能性を感じる攻めも多く見せます。

そして待望の瞬間は43分、チェンバレンが右サイドの深い位置からクロスを上げると、マークを剥がしたワイナルドゥムが頭で合わせてゴール! キーマンとなっているIH2人によるゴールは、昨シーズンのバルセロナ戦での同点ゴールを思い出させる一発。

このまま累計スコアを1-1として後半へと向かいます。

2nd HALF オブラク無双

前半終了間際のゴールによって俄然前への推進力が増したリヴァプール。アンフィールドのサポーターの後押しを受けて、後半開始から何度もアトレティコゴールへ迫ります。

フロントスリーを中心に、中から外から堅いブロックのわずかな隙間を縫うように攻撃を仕掛けますが、何度も立ちはだかるオブラクの壁

65分にはサラーの突破からロバートソンが頭で合わせますがクロスバーに弾かれてゴールならず。立て続けにアーノルドの強烈なミドルを放つも、またもやオブラクのファインセーブ。

なんとか堅守をこじ開け、シュートまで持っていくリヴァプールも素晴らしければ、最後の最後でゴールを割らせないアトレティコも集中しており、見ごたえのある攻防がひたすらつづきます。

82分にはチェンバレンに代わってミルナーを投入。先日ボーンマス戦でのギリギリのクリアも記憶に新しいミルナー、直後から身体を張った献身的なプレーで気合を入れ直します。

後半15本のシュートを浴びせながら追加点が遠いリヴァプール。

防戦一方のアトレティコも、後半アディショナルタイムにFKからサウールが頭で合わせてゴールネットを揺らしますがオフサイド。終わったと思いましたが助かりました。

このまま1-0で90分を終えて累計スコアは1-1、延長戦へ突入します。

Extra time

互いにホームでの90分を1-0とする互角の戦いは決着をつける延長戦へ。

試合の流れは変わらず攻めるリヴァプールと守るアトレティコの構図。さすがにアトレティコの集中力も最後まで続かないだろうと思っていた矢先の94分。

サイド突破を仕掛けるワイナルドゥムのクロスにフィルミーノが頭で合わせると、一度はポストに弾かれますがこぼれ球を再度フィルミーノが押し込みゴール! 待望の勝ち越しゴールに湧くアンフィールド

このままの流れでもう一点追加して試合を決めてしまいたいところでしたが…

勝ち越しゴールからわずか3分後、アーノルドからのバックパスを受けたアドリアンがクリアミス。ボールがフェリックスのもとへ渡ってしまうと、フェリックスは冷静にジョレンテへラストパス。このままジョレンテがゴールへ流し込みアウェーゴール差で逆転されてしまいます。

これによって息を吹き返したアトレティコは、まったく集中を切らすことなくリヴァプールの攻撃をシャットアウト。

前がかりになるリヴァプールをあざ笑うかのようにカウンターを仕掛け、105分にはふたたびジョレンテがゴール

延長後半にはオリギ、ファビーニョ、そして南野を投入しますが効果的な交代策とはならず、終了間際の120分にモラタにゴールを許し終戦

まったく集中を切らすことのないコンパクトなブロック、そしてブロックを超えても待ち構えるオブラク。我慢しつづけ、わずかなチャンスをカウンターで仕留めるのは交代で入るフレッシュな選手。まさに完敗。

ここまで勝ちすぎていた代償か、ここに来て相手チームの対策が進み公式戦の負けが増えています。今シーズンは実質補強なしだったツケもあるのか、圧倒的な力のスタメン組に頼りすぎてセカンドプランすらも無いような印象。本来流れを変えるためにいるケイタやシャキリも怪我が多すぎますし…

前回王者として2連覇に挑んだCLはベスト16という半端な結果に終わってしまいました。

今節の推しプレー

93分 ワイナルドゥムのサイド突破

右サイドの中盤でボールを受けたワイナルドゥム。ロディを釣りだしてワンタッチで交わすと、がら空きになったスペースをドリブル突破。フィルミーノへの完璧なクロスで一時逆転となるゴールを演出しました。

先制点に加え、キーパス数はアーノルドの7に次ぐ4、タックル数はロバートソンの5に次ぐ3と、普段黒子に徹することが多い守備面で手を抜くことなく、さらに攻撃でも数字を残す活躍。負け試合ではありましたが、間違いなくリヴァプールのベストプレイヤーでした。

データで振り返る

平均ポジションとヒートマップ
出典:WhoScored.com

シュート数はリヴァプールがアトレティコの3倍以上。枠内シュートも2倍と印象通り圧倒する展開でした。枠内シュート数の多さからも、ブロックの外から無理やり打たされたというよりも、しっかりと形を作ってフィニッシュまで持っていけたシーンが多かったと思います。

結局立ちはだかるオブラクの存在があまりにも大きかった。

右サイドでのタッチ数が多く、しかもかなり深い位置までヒートマップが赤くなっています。

この試合はチェンバレンが右サイドの深い位置を取ることが印象的でした。サラーがワイドに張って、アーノルドは普段より低めの位置を取り、ロディの背後のスペースを空けさせてそこをチェンバレンが使う。

実際にそのプレーからゴールも生まれていますし、攻撃に関しては用意していたプランがある程度は機能していたはず。

アトレティコはオブラクのスーパーセーブ連発に救われ、リヴァプールはアドリアンの一つのミスで流れが変わってしまった。GKの存在の大きさを改めて感じる試合になりました。

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