20勝1分けと無類の強さを誇るリヴァプールが、今シーズン唯一勝点を落した相手がマンチェスター・U。相変わらずオールド・トラッフォードだけはどうしても苦手ですよね。
2戦目となる今節はホーム=アンフィールドです。1戦目はサラー不在などの影響もありパッとしない内容で、ララーナの劇的ゴールでなんとか引き分けに持ち込みました。ホームでは内容でも圧倒して勝ちきりたいところ。
前回対戦の振り返りはこちら↓

スタメンと結果

リヴァプールは怪我から復帰後好調のチェンバレンがIHを務めるフルスカッド。マンチェスター・Uは好調のラッシュフォードが直近のFAカップで負傷。守備的なシステムとなりました。
1st HALF SBが封じられてもセットプレーがある
エースを負傷で欠くマンチェスター・Uは、かなり守備的な【3-4-1-2】のシステムを採用。しかし5バックのような形で引いてブロックを作るのではなく、ワン・ビサカとウィリアムズの両WBが積極的にロバートソンとアーノルドへのチェックに入ります。
リヴァプール側からすると、両WBのチェックを交わして背後のスペースを利用できるとチャンスに繋げられそうですが、そこはマンチェスター・Uもしっかり準備しており、ショーとリンデロフがそれぞれカバー。
ロバートソンとアーノルドの両SB対策は各チーム相当練っているようで、さすがに自由にはさせてくれなくなってきています。
それでも14分、チェンバレンのサイド突破からコーナーキックを得ると、アーノルドがお馴染みの精度の高いキックでファン・ダイクに合わせゴール。コーナーキックはフリーで蹴れますからね笑 アーノルドのキックから、ファン・ダイクの高さと強さを活かしたお約束パターンのゴールで早い時間帯に先制に成功します!
その後24分にアーノルドのコーナキックの流れからファン・ダイクとデ・ヘアが競り合うと、デ・ヘアがバランスを崩した隙きをついてフィルミーノがネットを揺らします。しかしこれはVARでノーゴール。
さらに35分には完全に崩してチェンバレンのスルーパスから、ワイナルドゥムがネットを揺らしますがオフサイド判定でまたしてもノーゴール。
シュートも打たせない圧倒する展開ですが、決定機を決められない流れが続くといやな感じ。案の定40分以降は攻め込まれる場面も多くなり危ない展開に。前半終了間際にはマネの決定的なシュートをデ・ヘアがスーパーセーブするなど、なんとなく良くない流れを断ち切るように前半は1-0とリードして折り返します。
2nd HALF サラー独走!
後半も開始直後から攻め込むリヴァプール。47分、マネが中盤でボールを受けると外側を走るロバートソンにボールを渡し、持ち運んだロバートソンがエリア中央のサラーへドンピシャのクロス。流し込むだけのボールでしたが、サラーがキックミスでゴールならず。
その一分後にはマネとフィルミーノだけで中央から崩しきり決定機をつくると、その直後にはヘンダーソンがポスト直撃の強烈なミドルシュート。リプレイで見るとデ・ヘアがわずかに触っており、本当にやっかい。
後半開始から10分でシュート6本と猛攻をつづけるリヴァプールですが、結局追加点とは至らず徐々にマンチェスター・U側にも流れが、58分にはマルシャルとペレイラのワンツーで右サイドが完璧に崩され決定機を作られますが、ファン・ダイクとアリソンがにらみを効かせマルシャルのシュートは枠外へ。
その後マンチェスター・Uがマタとグリーンウッドを同時投入すると、マタがワンタッチでボールを捌きつつチャンスメイク。危険な香りがするまま1-0で試合が推移すると、リヴァプールも82分にオリギとファビーニョを同時投入、サラーをトップに残す【4-2-3-1】にシステムチェンジ。
終了間際マンチェスター・Uの猛攻に耐える形となったリヴァプールですが、アディショナルタイムの93分、コーナーキックのこぼれ球をアリソンがキャッチすると、前線に残ったサラーをめがけてロングフィード。
INCREDIBLE 😱@Alissonbecker's brilliant assist, @MoSalah's superb goal... and THAT celebration 🤩 pic.twitter.com/RHyu0ZwXsH
— Liverpool FC (@LFC) January 19, 2020
サラーが受け取ると独走状態でピッチを駆け上がり、ケアに入ったジェームズのタックルを物ともせずシュート。これが決まって試合を決定付けさせます。サラーは脱ぐは、アリソンはセレブレーションに加わるはでお祭り状態!
結局2-0でマンチェスター・Uを下し、プレミア13連勝、39戦無敗という圧倒的な強さで独走中の首位をキープ。
今節の推しプレー
16分 サラーのポストプレー
もともと身体の強さを活かしたプレーが得意なサラーですが、ここ最近はさらに磨きがかかってきています。ルーズな浮き球のパスでもしっかりと収めてそのまま反転してチャンスメイクをしたり、ファウルを誘ったり。
このプレーでもフィルミーノの浮き球パスを、マグワイアを背負いながら収めてファウルを誘いました。サラーが前線にいてくれるだけで相手ディフェンスラインを下げさせることもできるので、得点力以外でも大きすぎる存在となっています。
データで振り返る

平均ポジションとヒートマップ
出典:WhoScored.com
マンチェスター・Uはマルシャルやペレイラを中心に、リヴァプール右サイドから攻撃を仕掛けることが多く、サラーが低い位置を取ることも多かったです。
これだけ上下運動を繰り返し、攻守に渡り走りながらも後半のアディショナルタイムにスプリントからゴールを決めてしまうサラー。サイコーですね。