南野の移籍話しにより、日本で一層注目を浴びているリヴァプール。17節はアンフィールドにワトフォードを迎えます。
ワトフォードは監督が代わっての初戦と若干怖いですが、アンフィールドでは直近3試合連続で5点差勝利と完勝しているお得意様。クロップとミルナーの契約延長という嬉しいニュースも飛び込んでポジティブな空気が流れる中、今シーズンも完勝となったのか。
スタメンとスコア

ターンオーバーでロバートソンに代わってミルナーが左SBに、さらにシャキリが右SHに入る久々の4-2-3-1の布陣となりました。
1st HALF サラー右足覚醒
守備時には前線からのプレスは控えめに、4-4-1-1の形でがっつりとブロックを敷くワトフォード。序盤はほぼノープレッシャーでボールを扱えるファン・ダイクやアーノルドが、精度の高いロングボールを前線に送り試合を作ります。
試合が進むにつれてロングボール一発で簡単にはいかなくなり、トップ下のフィルミーノを経由してチャンスメイクをしようとしますが、ここを狙われます。
ドゥクレとディーニーがそれぞれヘンダーソンとワイナルドゥムをマーク、降りてきたフィルミーノにボールが入るタイミングでワトフォードはプレスのスイッチを入れます。
キャプーとヒューズのダブルボランチにドゥクレも加わり一気にボールを刈り取るとそのままカウンター狙い。左サイドのデウロフェウからチャンスを作ります。
調子のいいときのフィルミーノならば、ここでプレスを交わして空いたスペースにサラーやマネが入り決定機になることも多いですが、やっぱり相当調子を落としている様子。
The Red Arrows in full flight ⚡️⚡️⚡️ pic.twitter.com/jOX6hS7Ex2
— Liverpool FC (@LFC) 2019年12月14日
シュートの場面もほとんどなく時間が進みますが、37分にようやく先制点。ワトフォードのコーナーキックのこぼれ球をフィルミーノ→マネ→サラーとつないで得意の高速カウンター、サラーの右足でのコントロールシュートがネットを揺らしてゴール!
最近逆足の右でのシュートが上手くなっていて相手にとっては相当脅威になってそう。逆に左でのシュートは枠外ばかりでなんとかならんのか。
その後ワトフォードにも決定機が訪れますがどフリーのシュートをスカしてくれて助かる形、先制点の前にもドフリーでのシュートをスカしてましたが、最下位の理由がわかった気がします。
そしてこのまま1-0で前半は終了。
2nd HALF ミラクルオリギ発動
互いにシステム変更無しとなった後半、立ち上がりの49分にいきなりチャンス。コーナーキックからの流れで一時的に左サイドに入っていたシャキリがクロスを上げると、マネが合わせてゴールネットを揺らします。
しかしこれはVARのチェックが入りオフサイド判定でノーゴール。ノーゴール判定後の冷めた会場の空気感はまだ慣れないですね。
その直後にワトフォードが決定機を迎えますが、デウロフェウのシュートはアリソンのビッグセーブでなんとか凌ぎます。VAR後から若干空気の悪くなったリヴァプール。
58分にはワイナルドゥムが負傷によりロバートソンと交替を余儀なくされます。中盤ではファビーニョにつづく負傷離脱。CBではロブレンとマティプも離脱中ですし、センターラインの守備的な選手が次々に離脱してしまい相当嫌な感じ。
結局ロバートソンもフルで休むことができず、勝ち点を落としやすくなる12月後半から1月に向けて不安が残ります。
試合も終盤に差し掛かるとロバートソンの精度を欠いたパスを、ゴメスが処理しきれずボールを奪われるとそのこぼれ球をファン・ダイクがまさかのバックパスミス、あわやオウンゴールのピンチに心臓が止まりかけます。みんな疲れすぎ…
オープンな展開でどちらかというとワトフォードにチャンスが多く、シュートミスに助けられるなどいつ同点にされてもおかしくない状況の中、フィルミーノに代えてオリギを投入。マネが右サイドに回り、オリギが左に入るとこの采配が的中。
That finish, @MoSalah 🤤 pic.twitter.com/ASK2uXzzda
— Liverpool FC (@LFC) 2019年12月15日
終了間際の90分、マネが右サイド深くからマイナスのグラウンダークロスを入れると、オリギがシュートミス、しかしボールの先に待ち構えていたサラーが技アリのヒールでゴールへ流し込み追加点。
オリギがしっかりとミートしていたらブロックにあっていた可能性もあり、結果的には絶妙なアシストに、またしてもミラクルを起こしました。このまま試合は2-0で終了。クリーンシートで勝ち点3を獲得しました。
今節の推しプレー
76分 ゴメスのカバー
コーナーキックの流れからボールを失い、一気にカウンターに持っていかれサールが決定機を迎えますが、一度は逆をつかれるもののスプリント力のあるゴメスがカバーして決定機を阻止。CBに負傷者が多い中、ゴメスには昨シーズン前半戦のような活躍が求められますがここにきて調子が上がってきていますね。
データで振り返る

平均ポジションとヒートマップ
出典:WhoScored.com
シャキリがほとんど良さを発揮できませんでしたが、デウロフェウと同サイドのため低い位置で守備にも追われていた印象。サラーをトップの位置に固定するのは相手CBと中盤の間を開けるのに有効。南野が加入した場合、4-2-3-1のトップ下で使用するオプションは現実的にかなり有りになりそう。
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