プレミアリーグでは無敗をつづけるリヴァプールですが、ミッドウィークでのCLアトレティコ戦では完敗。久々の公式戦での敗戦により悪い流れになるのは避けたいところ。
27節はウエストハムをアンフィールドに迎えます。延期となり先月末に行われたアウェー戦では、ほぼ何もさせずに圧勝。自信を取り戻すには絶好の相手となりましたが試合はどうなったのか。
前回対戦の振り返りはこちら↓

スタメンとスコア

先日のアトレティコ戦での負傷によりヘンダーソンが欠場、ケイタが右IHでのスタメン起用となります。持ち前のキャプテンシーに加え、プレーでも攻守にわたり存在感抜群のヘンダーソン。痛い欠場ですがゆっくり休んでもらいましょう。
1st HALF 予想外!?インテンシティの高い戦い
ウエストハムボールでのキックオフで試合開始。1月の対戦時は5バックで完全に引いてブロックを作るシステムでしたが、今節では4バック【4-2-3-1】のシステムに変更したウエストハム。
中盤での数的優位を作り、前から積極的に仕掛ける姿は前回対戦のときとはまったく別のもの。
リヴァプールはスタメン起用のケイタが躍動。9分の先制点はそんなケイタのプレーから生まれます。中盤でボールを奪ったケイタがサラー、そしてフィルミーノとワンツーを繰り返しエリアに侵入。
こぼれたボールをアーノルドがクロス、エリア中央で待ち構えていたワイナルドゥムが頭で合わせてゴール! 早い時間に先制点を奪い、ここまでは楽勝ムードかと思われましたが…
先制直後の12分、立て続けに与えたコーナーキックから、ゴメスがディオプに前を取られてあっさりと失点。CLアトレティコ戦につづいてコーナーキックからの失点、スキがなさそうなチームに見えてセットプレー対応には危なっかしさがあるんですよね。
ダブルボランチのライスとソウチェクが降りてくるフィルミーノをケア、中盤でボールを奪うと枚数をかけてカウンターを行い、かなりやっかいな攻めを見せてくるウエストハム。
リヴァプールも、前半終了間際にアーノルドのコーナーキックからファン・ダイクがフリーでシュートを撃ちますが、惜しくもバーに阻まれてゴールならず。
想像以上にインテンシティの高い戦いを挑んできたウエストハムに苦戦しつつ、前半を1-1で折り返します。
2nd HALF 負ける気がしないアンフィールド
後半も中盤での攻防が激しく、ウエストハムも勝ち点3を取る気満々で挑んできます。
そして54分、ライスのクロスに交代出場のフォルナルスが合わせてゴール。まさかの逆転を許してしまいます。クロスを上げたライスも決めたフォルナルスもフリーという緩んだ守備。
ウィンターブレイク明けから、どうもふわふわしている感が否めない気がします。こういう試合にはヘンダーソンが欲しい…
そして失点直後、ケイタに代えてチェンバレンを投入。さっそくボールを引き出しながら何度もタッチを繰り返し、得意のミドルシュート! 枠を大きく外しますが気合を入れ直すナイスプレー。
その後も精度の高いクロス、最終ラインまで下がっての守備や中盤でのボール奪取など、チームのギヤを入れ直すプレーを連発。停滞していた流れを変えます。
そして68分、ロバートソンの左サイド突破からのマイナスクロスにサラーが合わせてシュート。ボールはGK真正面に飛んでしまいますが、ファビアンスキーがまさかのファンブル。好セーブを連発していたファビアンスキーのミスにより同点とします。
That ball 🤩
— Liverpool FC (@LFC) February 25, 2020
That finish 🤩
Sadio and Trent complete the comeback 🔥 pic.twitter.com/AKax0Gjyqn
さらに81分、ゴメスが中盤でのボールカットからシュートを放ち、こぼれたボールをアノールドが中へ折り返すと、そのボールをマネが押し込んでゴール! 先制後逆転されてしまいましたが、再逆転を果たします。
相手がバテてくる後半に本当に強い! 負けるわけにはいかないアンフィールドでの試合、見事逆転に成功します。
85分には再びアーノルドのクロスからマネがネットを揺らしますが、VARでオフサイド判定。アーノルドの昨期を超える13アシストにはならずで残念。
その直後、ロバートソンとファン・ダイクの間のギャップをつかれて、ボーエンに決定機を作られますが、アリソンが神セーブで防ぎます。最近SBとCBのギャップをつかれるシーンが目立つのがちょっと気になります。
結局このまま3-2で試合終了。苦しい戦いがつづきますが、ホームでの連勝記録が最多タイとなる21勝となり、プレミア制覇まであと4勝となりました。
今節の推しプレー
75分 ゴメスのボールキープと縦パス
アレとのスピード勝負に競り勝ちボールをキープすると、反転して降りてきたマネへと精度の高い縦パス。通常ならサイドのタッチに逃げるか、アリソンへ戻すような場面でしたが、前を向き攻撃につなげるいいプレーでした。
データで振り返る

平均ポジションとヒートマップ
出典:WhoScored.com
フタを開けてみれば圧倒するスタッツになりましたが、中盤での攻防は見ごたえのある試合内容となりました。