圧倒的な強さで勝ち点を積み重ねるリヴァプール。24節はシティにダブルを成し遂げたウルブスとのアウェー戦。
完全に覚醒してやりたい放題のトラオレはもちろん。ゴールを量産中のヒメネスに加え、ネト、モウチーニョ、ネヴェスのポルトガル組が形成する中盤など、低調なBIG6クラブより断然怖い相手。
一ヶ月前のホームでの対戦でも苦労させられましたがアウェーではどうなるか。
前回対戦の振り返りはこちら↓

ススタメンとスコア

リヴァプールは前節のマンチェスター・U戦と変わらず、現状組めるフルスカッドで挑みます。
ウルブスは前回対戦では日程の影響で控えスタートだった、トラオレとヒメネスが頭から登場。勝ち点を落としてもやむなしの一戦でしたが、ここでも勝ち点3をゲットできました。
1st HALF 南野プレミアデビュー
リヴァプールボールでのキックオフ。ファン・ダイクがフィルミーノをターゲットにしたロングボールを送り、全体を押し上げて試合に入ります。
直近の試合ではアーノルドとロバートソン、両SBへボールが渡ると即プレスで苦労させられましたが、ウルブスは低い位置で5バックを形成。中盤の5枚は中央を絞っているため、比較的両SBがボールを持てる展開。
Tremenderson 😍👏😍 pic.twitter.com/C2ZieYsp0S
— Liverpool FC (@LFC) January 25, 2020
互いにゴール近くでセットプレーでのチャンスを作り合う中、7分、アーノルドのコーナーキックにヘンダーソンが頭で合わせて先制点! 前節同様セットプレーから早い時間帯にゴールが生まれました。
ヘンダーソンによるセットプレーからのゴールはかなり珍しい! 気持ちで押し込んだようないいゴールでしたね。
それにしてもアーノルドはこれでアシスト10、 昨シーズン達成した12はDF選手のアシスト数としてギネス記録にもなりましたが軽く超えそう。
互いに中盤でのインテンシティの高いボールの奪い合いに加え、縦に早い攻撃により見応えのある試合内容となった今節。めちゃくちゃ楽しい時間がすぎる中、32分に最悪のアクシデントが…
サラーのヒールパスにまったく反応できず、相手ボールに渡るもプレスを仕掛けないマネ。おかしい… そのまま座り込んでしまい結局交代することに、代わりに入ったのは南野! こんなインテンシティの高い試合で、しかもアクシデントでの交代というこっちまで緊張する状況。思わぬ形でプレミアデビューとなりました。
この交代でシステムを【4-4-2】に変更、サラーとフィルミーノが2トップ、中盤左サイドに入ることになった南野。投入直後にアリソンからのボールをワンタッチで捌き相手を交わすシーンも見られ、積極的にボールに絡み比較的落ち着いて試合に入れている印象。頑張れ!
試合はこのまま0-1でリヴァプールがリードして前半を終了します。
2nd HALF トラオレやっぱり怖すぎる
後半は南野とチェンバレンの位置が変わり南野が右サイドに移ってスタート。
前半に引き続き、互いに開始早々から非常にインテンシティの高い入り。直後の46分にはバイタルエリアでボールを失ったサラーが、すぐさま守備に切り替えボールを奪い返し決定的なシュートを放つなど、終了までまったく気の抜けない戦いの予感。
ウルブスは徹底的にトラオレのスピードとフィジカルを活かした右サイドからの攻めを続け、対峙するロバートソンは大苦戦、というか完敗。ほぼ突破されクロスを上げられてしまいます。
50分には中盤でヒメネスがロバートソンを交わすと、がら空きになった右サイドのスペースにスルーパス。受け取ったトラオレが、サイドに釣り出されたファン・ダイクを超えるようにクロスを上げると、走りこんだヒメネスが頭で合わせてゴール。
分かっていても止められない、そんな二人に見事にやられてしまいました。ロバートソンが交わされてファン・ダイクが釣り出されると空中戦厳しいですね。守備での貢献も大きいマネが離脱により、リヴァプールの左サイドからクロス戦術は今後警戒が必要になりそう。
リヴァプールは前半につづきサイドでボールは持てますが、中央がカチカチに固められているため、クロスは跳ね返され、中盤はポルトガル3人衆の早いチェックに苦しめられます。ウルブスマジで強いです。
Simply sensational, Bobby 🤩😍🤩 pic.twitter.com/AyUgGSMeJe
— Liverpool FC (@LFC) January 24, 2020
ウルブスの攻撃をしのぐような展開が続く中、84分ついに勝ち越しに成功。サラーがエリア中央でボールをキープ。こぼれ球をヘンダーソンがフィルミーノに預けると、そのまま中央に切り込んだフィルミーノが豪快にネットに突き刺し待望の2点目。
このまま難敵ウルブスを1-2で退け、23試合消化で勝ち点67と圧倒的な数字で独走。2位のマンチェスター・Cに1試合未消化の状態で16ポイント差。ここまできたらもう全力で優勝を信じるしかない!
今節の推しプレー
29分 ファン・ダイクの守備
中央でボールを受けたヒメネスをしっかりマーク、エリアの外に追いやると、今度はヒメネスからボールを受け取ったジョニーへマークを移し冷静に守備。
ジョニーは為す術もなくボールを失いゴールキックになりました。1人で2人を完全にシャットアウトする形になりましたが、改めて規格外の守備力に驚かされたシーンでした。
データで振り返る

平均ポジションとヒートマップ
出典:WhoScored.com
ポゼッションやシュート数を見てもかなり拮抗した試合になりました。サイドでボールは持てましたが、ほとんどラインを上げることができず、ウルブスの中央を固める守備に非常に苦労した試合となりました。