2節のチェルシー戦に続き、アーセナルとのビッグマッチとなった第3節。ともに開幕からは2連勝同士、さらにスタートダッシュをかけたい一戦を振り返ります!
スタメンと結果

前節のチェルシー戦で圧倒的な存在感を放ったチアゴは、新型コロナに感染とのことで残念ながらベンチ外。バイエルンでCL決勝まで戦い、すぐさまリヴァプールに移籍していますもんね。とりあえず回復するまでゆっくり休んでほしいところ。
さらにヘンダーソンも怪我の影響で今節はベンチからも外れています。ここ最近はケイタが当然のようにスタメンを務めるようになってきました。試合を見ていてもフィットしていますし、今シーズンこそは怪我無く本来の力を発揮してくれそう。
1st HALF アレクサンダー=アーノルドがキレッキレ
- ~10分コンパクトな守備を見せるアーセナル
立ち上がりからコンパクトな守備でリヴァプールを迎え撃つアーセナル。
基本的に強めのプレスは自陣に入られてから、リヴァプールがボールを回しながら糸口を探るもゴール前まではなかなか行けず。
- 11分アレクサンダー=アーノルドのクロスからチャンス
コーナーキックのこぼれ球を拾ったアレクサンダー=アーノルドが精度の高いクロスを上げると、ファン・ダイクが頭でゴール前に落とすもダビド・ルイスがクリア
- 14分アレクサンダー=アーノルドがキレッキレ
ケイタからのボールを受けたアレクサンダー=アーノルドが走り込んだマネへと合わせる超絶クロス。
- 25分
GOALラカゼットゴールメイトランド=ナイルズのクロスをロバートソンがクリアミス、このボールがゴール前のラカゼットに渡ってしまい、タイミングを外されたシュートがネットを揺らしアーセナルが先制。
ロバートソンのクリアミスがありましたが、リヴァプールのプレスをかわして前進するアーセナルのビルドアップは上手くやられたなと感じました。
- 28分
GOALサラーのサイド突破からマネゴール今シーズンの開幕から絶好調のサラーがサイドを突破、ティアニーをぶち抜いてシュートを放つと、レノがはじいたボールをマネが押し込んで同点に。
悪い形での先制点を許した直後のいい時間帯で試合を振り出しに。
- 34分
GOALサイドバック→サイドバックでゴール!リヴァプール伝家の宝刀、アレクサンダー=アーノルドのクロスにロバートソンが反応。レノの動きをよく見てゴールに流し込んで逆転に成功!
ロバートソンは失点のミスを帳消しにしましたね。
- 41分ダビド・ルイスのロングボールから決定機
アーセナルはダビド・ルイスのロングボールに抜け出した、メイトランド=ナイルズが決定機を迎えるもトラップミス。リヴァプールは最終ラインのずれが少し気になります。
ミスでの失点はあったものの、ほとんどシュートを打たせることなく終始圧倒した内容の前半となりました。
2nd HALF ジョタデビュー、そして初ゴール!
- 45分~55分立ち上がりは前半同様の流れ
両チームとも後半開始のタイミングでの交代は無し。
実質5バックのアーセナルに対し、ボールを保持しつつサイドからの攻撃をメインに仕掛けるリヴァプールと、それを迎え撃ちつつ前3人に裏を取らせる攻撃でワンチャン狙いのアーセナルという構図。
- 58分アリソンビッグセーブその1
現リヴァプールの唯一のウィークポイントとも言える、DFラインを上げた際のずれを突かれる裏抜け。
後方からのウィリアンのパスにラカゼットが抜け出しアリソンと1対1になるも、アリソンが冷静に対応しビッグセーブ。ぶっちゃけオフサイドくさい。
- 62分アリソンビッグセーブその2
またしてもDFラインの乱れを突かれてラカゼットに裏抜けを許しますが、ここでもアリソンが1対1を制してビッグセーブ。マジでアリソン様様ですよ。
連続してアレクサンダー=アーノルドが少し残っていたためラインのずれが生じている場面が発生。ここさえ修正できれば危ないシーンさえ作らせないチームになりそうなんだが。
- 75分アリソンビッグセーブその3
またまたDFラインの裏を突かれて今度はラカゼットと代わって入ったエンケティアに決定機。
これもアリソンが最高のタイミングで飛び出してクリア。アリソンがいるからとライン形成雑になってないか。
- 88分
GOALジョタデビュー戦でゴール!80分に投入されて以降、さっそくチャンスに絡みまくっていたジョタ。
88分にはクロスのこぼれ球を拾うと右足一閃、アーセナルとのデビュー戦でゴールを決める持ってる男ぶりを発揮。
試合はこのあと南野を投入して締めて終了。3-1での勝利となりました。
アーセナルが相当割り切ってブロックを敷いてきましたが、絶好調のフロントスリーと両SBのクロス、そしてファン・ダイクのロングフィードによって、ブロックの外からでも何度もゴールに迫る試合ができました。
とはいえ、やはり中央からの攻めは難しく、フロントスリーの誰かが下りてきてボールを回さなければいけない場面も。
今日の試合でチアゴがいてくれたらどんなプレーを見せてくれたのか、ちょっと気になるところでしたが、ジョタの初ゴールが生まれ、2戦連続で新加入選手が結果を残す最高の滑り出し。
不安要素がなさ過ぎて逆に怖くなるくらいですね。
戦術考察
後方からはサラーやマネをターゲットにしたロングフィードでの攻撃がメインとなったこの試合ですが、20分にマネが一列下りて楔となり、中から外へとボールを運ぶ変化をつけた攻撃も仕掛けました。

アーセナルのブロックの外でボールを回しながら攻めの糸口を探っていたリヴァプール。
ファン・ダイクが外に開いてフリーでボールを受け取った瞬間、マネがベジェリンを引きつけつつ一列下がりボールを受け取ると、連動するようにフィルミーノが空いたスペースへ。
流れるようにフィルミーノがボールを受け取ると、大外から駆け上がるロバートソンへパス。
サラーへのクロスこそ阻まれましたが、ハーフスペースをうまく使い、外→中→外と非常に気持ちよくボールを運べたデザインされた攻めとなりました。
データで振り返る

平均ポジションとヒートマップ
出典:WhoScored.com
打ち合いになることも多いアーセナル戦ですが、完全に圧倒する展開となった今節。
リヴァプールの0に対して、アーセナルが5となったオフサイド数からも、攻め込んだリヴァプールと一発狙いのアーセナルという狙いは明確でした。
実際何度も裏を取られて危ない場面はありましたが、アリソンのビッグセーブに助けられる形に。今節のMOMは間違いなくアリソンでしょう!