ついに開幕する20/21シーズン! プレミア王者として迎えるシーズンの初戦はアンフィールドでのリーズ戦。
昨シーズンはビエルサ監督のもと徹底したハードワークで2部を席巻したリーズ。おそらく徹底的にクロップリヴァプールの対策を練ってきているでしょう。
めぼしい補強のないままシーズン開幕を迎えたリヴァプールがどう迎え撃つことになったのか、試合内容を振り返りましょう!
スタメンと結果

怪我により出場が微妙だったヘンダーソンが復帰。大事な初戦はヘンダーソンをアンカーに、ケイタを右IHに置く【4-3-3】でスタート。
各所でマンネリ感を指摘されるスタメンですが、前ががりに攻めてくる相手にはやはり有効。インテンシティの高い試合は点の取り合いになりました。
1st HALF リーズのハードワークに大苦戦
- 00分開始直後から激しいプレスを仕掛けるリーズ
リヴァプールがボールを持つと、即ボールホルダーへプレスを仕掛けるリーズ。対するリヴァプールも早いパス回しでプレスをかわし、立ち上がりからインテンシティの高い試合に。
- 04分
GOALサラーのPKで先制!サラーがエリア内でマネからボールを受けると反転してシュート。これが相手DFの手に当たりPKを獲得。サラーがきっちりと豪快に決めて早い時間で先制!
- 08分リーズの人数をかけた攻めが驚異
徹底的なハードワークをいとわず攻めのときにも人数をかけてくるリーズ。8分にはコスタにネットを揺らされますが、オフサイドに助けられてノーゴール。
直前のクロスには4人がエリア内に侵入、リヴァプールに負けじとよく動きよく走る魅力的なサッカーを見せてくれます。
- 12分
GOALハリソンのゴールで同点にアンカーのフィリップスからのロングボールを受けたハリソンが、アーノルドとゴメスをかわしてシュート。これが決まって同点に。組織力だけじゃなくて個人技もあるのかよ。
- 20分
GOALファン・ダイク豪快ヘッドで2-1にロバートソンのコーナーキックにファン・ダイクが合わせて豪快なヘッド! これが決まってリーズを突き放します。ロバートソンは初戦で早速1アシストが付きましたね。
- 24分リーズのビルドアップへの対策
12分の同点ゴールでアシストを決めたリーズのキーマン、フィリップスへのボールをケアしつつビルドアップのミスを誘いボールを奪うと、最後はヘンダーソンがミドルシュート。リヴァプールらしい連動したプレスでした。
- 30分
GOALファン・ダイクのミスから再びリーズが追いつくファン・ダイクがハイボールのクリアをミスすると、バンフォードがボールをかっさらってシュート。これが決まって2-2の同点に。
- 33分
GOALサラーこの試合2ゴールで突き放すフリーキックのこぼれ球を拾ったサラーがニアの天井をぶち抜くスーパーゴール! これで3度めのリードに成功して前半を終えます。
噂通りの全員ハードワークで縦に早いサッカーを見せるリーズ。一部と二部の王者対決となった初戦は、リヴァプールが決めるとすぐにリーズが追いつく熱いシーソーゲームに。
プレシーズンで沈黙していたサラーがキレッキレの2ゴール。モチベーションも高く、今シーズンも頼りにできそうで安心しましたが、リーズはこのハードワークを後半も続けてきたら相当やっかい。
2nd HALF サラー開幕ハットトリック達成!
- 48分フィルミーノの技ありヒールパス
今シーズンもこの男が魅せてくれそう、タイミングのずれたパスをとっさの判断でかかとで落とし、ケイタからふたたび受け取るとDFの股を抜くクロスでチャンスメイク。
- 59分ケイタout ファビーニョin
ケイタに代えてファビーニョを投入。この試合でも安定したパフォーマンスで、ケイタはようやくスタメンに定着できそう。
- 61分みんな大好きフロントスリーの速攻カウンター
自陣の深い位置からフィルミーノ、マネ、サラーの3人でボールを運び、最後はマネがフィニッシュ! ふかしてしまいゴールとはならずでしたが久々の3人での理不尽カウンター! 楽しすぎる!
- 66分
GOALリーズ3度追いつくヘンダーソンとカーティスが交代した直後、クリッヒが絶妙な抜け出しからスーパーゴール。3度追いつかれる波乱の展開に。
直前に交代したカーティスのマークが曖昧なスキもうまくつかれましたね。
- 88分
GOALサラーPKを決めて開幕戦ハットトリック!ファビーニョがエリア内で倒されてPKをゲットするとサラーがふたたび豪快にネットを揺らして4度目のリード。
最後はアーノルドとマティプを交代してこのまま逃げ切り、打ち合いとなった試合は4-3で勝利しました。
ディフェンディングチャンピオンとして迎えた新シーズンは、昇格組のリーズを相手に4-3と辛勝。
リーズも2部とはいえチャンピオンとしてプレミアに乗り込んでくる新シーズン。初戦で当たるにはへたなプレミア中堅チームより嫌だなと思っていましたが、やっぱりその通りになりました。とりあえず勝ち点3を取れてよかった…
最終局面での甘さは見られたものの、全員ハードワークで縦に早く、流動的に人が入れ替わるリーズのサッカーは噂どおりかなり面白く、今シーズン注目されること間違いなしでしょう! 上位チームの勝点をガンガン削ってくれそうでそっちにも期待。
戦術考察
Embed from Getty Imagesリーズの中盤の底で絶対的な存在感を放つフィリップス。
リーズの1点目はビルドアップ時にフィリップスをフリーにしてしまい、そこからのロングボールが結果的にアシストとなりゴールを決められました。
すでに代表にも招集され、この試合でも輝きを放っていたフィリップス。

失点直後からは特にフィリップスへのボールの配給を断つように、リーズのビルドアップ時にフィルミーノがGKやCBからのパスコースを徹底的に消す動き。
24分にはフィリップスへのパスコースを消されたストルイクが下りてきたエルナンデスへパス。そこをケイタとワイナルドゥムで挟み込みボールを奪うと、最後はヘンダーソンのミドルシュートでフィニッシュ。
相手のキーマンを抑えつつボールを奪い、フィニッシュまで持っていく。リヴァプールらしい守→攻の連動が見られました。
データで振り返る

平均ポジションとヒートマップ
出典:WhoScored.com
ポゼッションで上回られたのはともかくとして、枠内シュート3本をすべて決められているのは問題。リーズの攻撃がすごかったのか、リヴァプール守備陣が危ういのか。
次節チェルシー戦、その次はアーセナルといきなりビッグマッチが控えていますが修正して欲しいところ。