週2での試合がつづく日程の中、第7節はアンフィールドにウエストハムを迎えます。
直近3試合ではレスターに勝利し、スパーズとマンCに引き分けているウエストハム。次はリヴァプールと相当かわいそうな日程ですが、しっかり勝ち切ることはできたのか。試合を振り返ります。
スタメンと結果

怪我での離脱が多い中、右IHにはカーティス、そしてCBにはゴメスとプレミア初スタメンとなるフィリップスをチョイス。
1st HALF かっちかちのモイーズウエストハム
- 01分サラーとフィルミーノの連携
開始早々右サイドでサラーがキープしたボールをフィルミーノにあずけてワンツー、さっそく連携でチャンスを作ります。
- 10分
GOALウエストハム先制点ウエストハムの最終ラインから、中央のぽっかり空いたスペースでボールを受けたボーウェン。
そのままの流れで前線にボールを運び、マズアクがクロスをあげるとゴメスがクリア。これがフォルナルスに渡ると難なくシュート。あっさりと先制を許します。
- 24分硬い守備をこじ開けてヘンダーソンのシュート
中央をがっちりと固めるウエストハムに手こずる中、サラーとマネがDFの裏をつくワンツーでエリアに侵入。最後はサラーが落としたボールをヘンダーソンがシュート。
- 34分マネのクロスからロバートソンのシュート
ほとんどシュートまで持っていけないじれったい試合展開が続きますが、右サイドに流れたマネがフィルミーノの落としを受けてクロス。
ロバートソンがダイレクトで合わせて強烈なボレーシュート。枠は外れますが、この試合ほとんど見られなかったマネとロバートソンのホットラインがようやく生まれました。
- 42分
GOALサラーPKゲット!エリア内でマズアクとの接触でサラーが倒れると、これがPKの判定。
最近は外す気配がまったくしないサラーがきっちり決めて、前半終了間際に試合を振り出しに。
早い時間で先制点を与えてしまったため、ただでさえカッチカチに守備を固めてくるウエストハムはより守備的に。
ほとんどシュートまで持っていけない展開が続きましたが、なんとかサラーのPKで同点に。
中盤をすっ飛ばしてサラーやマネへと渡るファン・ダイクのロングフィードが恋しくなる状況。
ただ、攻撃参加こそ目立ちはしませんでしたが、フィリップスは守備においては安定しており十分にやっていけそう。
2nd HALF ジョタ大ブレイク!
- 45~前半同様の膠着状態
後半も前半同様【5-4-1】のブロックで守備固めのウエストハム。
基本ブロックの外でボールを回し、アレクサンダー=アーノルドやヘンダーソンがクロスを上げるも、跳ね返されて決定機まで行けない時間が続きます。
- 65分ウエストハム決定機
ハイボールの処理でゴメスが競り負けて、エリア内でフォルナルスにボールが渡るとそのままシュート。ロバートソンに当たり難を逃れますが、横にいたフリーのボーウェンまでボールが回っていたら一点もの。
ゴメスはハイボールの処理がやっぱ気になる…
- 69分ヘンダーソンからロバートソンへの超精度ロングパス
ヘンダーソンからのロングパスを最高の抜け出しで受けたロバートソンが、エリア内深くに侵入。サラーへの折り返しはファビアンスキーに防がれますが、ようやくらしいプレーが出ました。
- 70分絶好調ジョタ、ジョーカーシャキリ投入
カーティスに代えてシャキリ、フィルミーノに代えてジョタを投入。
マネが右にまわりジョタは左サイドへ、サラーが中央、その下にシャキリが入る【4-2-3-1】のような形へ。
- 76分ジョタ無双開始
ジョタのドリブル突破からのクロスにマネが合わせ、こぼれ球をジョタが押し込んで逆転弾。と思いきや、マネのファビアンスキーに対するファウルを取られて取り消し。
それでもシャキリとジョタの投入で攻撃が一気に活性化。
- 85分
GOALシャキリのスーパーアシストからジョタのゴールエリア手前でボールを受けたシャキリ、ウエストハムCBのバルブエナが食いついたタイミングでスペースへとスルーパス。感じ取ったジョタが走り込みゴールへ流し込んで正真正銘の逆転弾!
途中交代の2人が見事に結果を残しました!
集中力を保って守備を続けるウエストハムを相手になかなか攻めきれませんでしたが、途中交代のシャキリとジョタが一瞬のスキをつくゴールを奪い、なんとか勝ち点3をゲット。
フィルミーノが好調時のパフォーマンスレベルから少し落ちている印象ですが、待望のフロントスリーと肩を並べられるようなジョタの加入により、若干マンネリ化していた前線のスタメン争いが激化しそう。
そして出れば結果を出す男、シャキリはこの試合でもスーパーアシストを記録。出場時間数でのゴール&アシスト数は一番になるんじゃないでしょうか。
戦術考察
ドン引き守備のウエストハムに対して、一瞬のスキをつく飛び出しとスルーパスで逆転ゴールを上げたジョタとシャキリのコンビ
Embed from Getty Imagesシャキリがヘンダーソンからのパスを受けると、CBのバルブエナが前進してプレス。
このタイミングで、ポジションが被っていたと思われたジョタが空いたスペースへ走り、シャキリが同タイミングでスルーパス。
DFの視線がシャキリに向いた瞬間の動き出しと、精度の高いパスにより、ほとんどスキのなかったウエストハムの守備を崩した最高のゴールでした。

ジョタは公式戦3試合連続ゴール、シャキリも少ない出場機会を活かして結果を出し、離脱者の多いリヴァプール選手の中で明るい材料になっていますね。
データで振り返る

平均ポジションとヒートマップ
出典:WhoScored.com
割り切った守備対応のウエストハムに対して、なかなか攻めきれずシュート数も9本と少なめ。
中央を守備固めされたときの突破口としてチアゴの活躍に期待していただけに、はやく復帰してほしいところ。