離れていたあなたへ贈る、フジファブリックの10曲

2019年8月9日、フジファブリックがミュージックステーションに初出演しました。たまたま仕事も休みで家でダラダラしていた僕は、「お、フジファブリック久しぶりやな、暇だし見てみるか」と、軽い気持ちでTVをつけると”生前の志村正彦の映像と共演”との告知。即録画を開始しました。

名曲「若者のすべて」を志村の映像とシンクロして演奏するフジファブリック。すごく感動しましたし、初めて見る現体制での彼らの姿に心を打たれました。志村の急逝以降、まったく聴かなくなってしまっていた彼らの音楽。なんだかちょっと気になってしまい、新体制になってからのアルバムを順番に聴いてみたんですが、見事に素晴らしい曲ばかりで。

きっと「志村がいないとなぁ」なんて聴かなくなってしまった方、たくさんいるんじゃないでしょうか。実際僕もそうでした。ここでは僕と同じように”あれ以来聴いていないな”という方に聴いて欲しい現体制での楽曲を紹介します。

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「STAR」 6thアルバム「STAR」収録

3人体制後の初アルバム「STAR」のオープニングナンバー「STAR」不安や迷いを感じさせるような不安定なメロディのイントロから一転、力強いバンドアンサンブルから疾走感を増していく演奏で新たなスタートを感じることができる楽曲。

巡る思いは置いといて さあ行きますか 

「ヨーイ」の合図で踏みしめた 飛び出すのならここからだ

迷いを振り切り、覚悟を決めてスタートするフジファブリックの決意が感じられます

「ECHO」 6thアルバム「STAR」収録

重厚なギターのコードストロークから入り、ひたすらシンプルなアレンジで想いがダイレクトに伝わってくるミディアムバラード。山内総一郎のストレートで優しい声が響き、志村とはまた違った歌声の魅力を感じることができる楽曲。歌詞は亡き志村へのメッセージとも取れるような内容となっていて、結構涙腺がやられます。

「Splash!!」 6thアルバム「STAR」収録

エキゾチックなサウンドアプローチに疾走感溢れるギターリフ、ギターに負けじと主張するキーボード。これぞフジファブリックな一曲!「TAIFU」「銀河」などが好きな方は間違いなくハマるはず

「自分勝手エモーション」 7thアルバム「VOYAGER」収録

フジファブリックの真骨頂、キーボードの印象的なリフから始まる超絶ポップナンバー。軽やかな電子音のリフレインと、ゴリッゴリなベースがアンバランスにならず共存するセンスに脱帽。80'sディスコのようなノリもありつつ、シューゲイザーっぽい轟音も交えつつ…一筋縄でいかないフジファブリックらしい楽曲

「春の雪」 7thアルバム「VOYAGER」収録

フジファブリックと言えば季節を感じる叙情的な楽曲も魅力ですが、新体制になってもその魅力はもちろん失っていません。美しいフィードバックノイズとアコースティックギターでのイントロで始まり、山内の優しい歌声が響くバラード曲。間奏のストリングスの入りも素晴らしいです。

最終列車は時の隙間 幻を乗せながら走り出す 走り出す

こちらのサビの歌詞ですが本当に表現が上手いなと。最終列車って乗っている時なぜか特別な気分になるというか、今日という日の終わりと明日の始まりの間のふわっとした感覚になるんですが、"時の隙間"という表現にこれだ!とめちゃくちゃ納得させられました。まだ肌寒い春の日の最終列車でこの曲を聴いたら最高の多幸感に包まれそうです。

「シャリー」 8thアルバム「LIFE」収録

奇妙奇天烈サウンドのノリノリナンバー「シャリー」、シャリーとはゆずシャーベットを食べている時の咀嚼音。おなかいっぱいだから食後のゆずシャーベットはいらないわという女性、でもあなたが食べている姿をみたらやっぱり食べたくなったわ、一口ちょうだい。ん~、やっぱり抹茶アイスの方が好きだからあとはあなたにあげる。

いますよねぇこういう女性。で、主人公の僕はそんな彼女に恋しちゃってますが、彼女には別に彼氏がいるしまったく相手にされていない模様。挙げ句恋してる君は美しい!なんて言いながらフフフと笑い出す。かなりクセになる謎曲です。

「祭りのまえ」 8thアルバム「LIFE」収録

日本のお祭りわっしょい的な曲かと思えば、ウクレレを使用した民族音楽のような…異国情緒溢れる不思議な楽曲。歌詞の内容は公園のベンチに座って、祭りの準備を太鼓の音とセミの鳴き声を聴きながらぼんやり眺めているおじさん(たぶん)の話し。日本の日常風景と、かけ離れたサウンドが融合する山内ワールド全開ソングです。

「Green Bird」 9thアルバム「STAND!!」収録

フレンチポップのような、爽やかなストリングスが印象的なイントロで始まるフジファブリック全楽曲の中でも屈指の名曲。なんというかもう本当に普通に名曲で、いつも変化球を投げてるけど実はストレートが一番得意なんだぜと言わんばかりの、こう来て欲しいという展開が続きます。こんな曲まで作れてしまったら無敵じゃないっすか。

「手紙」 10thアルバム「F」収録

Mステ初出演後MVがフルサイズでアップされましたが、僕はこの曲をきっかけで今の3人でのフジファブリックも聴いてみようと思えました。志村のいないフジファブリックを聴く決心がついたと言ってもいいかもしれません。感性に絡みついてくる独特な歌いまわしの志村の声とは違い、ストレートに訴えてくる山内の声。フジファブリックは、結果的に異なる魅力を持つ素晴らしいボーカリストが二人もいたバンドだということにようやく気づけました。

”人”、”場所”、”もの”、”こと”、様々な別れを繰り返し生きていく人生ですが、この曲が寄り添ってくれれば寂しさも少し和らぐかもしれません。

「東京」 10thアルバム「F」収録

デビュー曲や初期に使われることも多い「東京」というタイトルの曲。くるりやきのこ帝国、銀杏BOYZも初期に「東京」というタイトルの曲を書いています。デビュー15周年を迎えるフジファブリックがこのタイトルを冠する楽曲を作成する意味。新章に突入するため、新たな決意の現れかとも思いましたが、ライブMCでの言い間違いがそもそものきっかけだったようで。

ただ、奇しくもフジファブリックの今までとこれからを繋ぐような、安心感と実験性を兼ね備えた楽曲になっています。これからも彼らの音楽で楽しめそうです。

まとめ

志村正彦がいないフジファブリックを受け入れられず気づいたら10年が経過していました。3人体制になってからの楽曲に触れるたび、離れてしまってもったいなかったなと何度思ったか。メジャーデビュー以降、とっくに現体制での活動のほうが長くなっています。そしてこれからも続いていきます。続けることを選び、らしさと新しさを追求し続てきたフジファブリック。やっぱり今を楽しまなきゃ。

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