リアム・ギャラガー「ホワイ・ミー?ホワイ・ノット」に感じる、シンガーとしての新たな魅力

問答無用のロックンロール・スター、元オアシスのリアム・ギャラガーが前作から約2年ぶりにリリースしたセカンド・アルバム「ホワイ・ミー?ホワイ・ノット」正直こんなに短いスパンでリリースがあると思っていなかったので嬉しい限り!内容も期待を裏切らない直球のロックンロール・アルバムとなっています。

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なぜリアム・ギャラガーなのかって?

リアム・ギャラガーだからだよ。ちょっと何言ってるかわかんないキャッチコピーとともにリリースされた今作。オアシスの解散からビーディ・アイとしての活動と解散、さらにプライベートの紆余曲折を経て2017年に満を持してリリースされた初のソロ作品「アズ・ユー・ワー」では、クラシカルで飾り気のないロックンロール・サウンドが受け入れられ商業的にも成功。

2年ぶりに届けられたセカンド・アルバムも前作からの流れを踏襲したクラシカルなロックンロール・アルバムとなっており、リアムのルーツにある根っこの部分が全面に押し出された作品となりました。ところでノエルのソロ活動発表時にあんなに否定的だったのに、短いリリーススパンでリアムさんソロやる気満々じゃないっすか。こんな素晴らしい作品が聴けるならこれからもソロ活動期待してますよ。

シンガーとしての魅力

オアシス「ロール・ウィズ・イット」を彷彿とさせるギターのコードストロークから幕を開ける、アンセム的な#1「ショックウェーブ」、サイケ調のミディアム・ナンバー#2「ワン・オブ・アス」、アコースティック・ナンバー#3「ワンス」と、先行配信されていたシングルからの3曲から始る今作。

前作でもプロデューサーを務めたグレッグ・カースティンと共作された楽曲の良さはもちろんのこと、改めて感じるリアムの声の唯一無二感。初期の圧倒的な透明感は失われつつあるものの、代わりに年齢を重ねたからこその渋さと深みがまた違った味わいを生み出しています。オアシス後期のひどいゲロ声からは完全に復活しましたね。

#6「ホワイ・ミー?ホワイ・ノット」ではファルセット・ボイスを聴かせてくれますし、#10「ザ・リバー」では力強く伸びのあるボーカル、そして#8「オールライト・ナウ」や#13「ミスアンダーストゥッド」での穏やかで包み込むような優しいボーカル。これまでで一番、リアムの声が持ついろいろな表情に触れることができる作品と言えるかもしれません。

オアシス時代、ソングライターとして「ソングバード」や「アイム・アウタ・タイム」といった名曲を書いてきたリアム。その才能も確かなものですが、本人はシンガーであることに高いプライオリティを置いており、こんなことも言っています。

俺はシンガーとして前に立つ人間なんだ。アンドリューやカースティンだったりと一緒に作った曲ではあるけど、俺が歌えばそれは俺の曲になるんだよ

NME JAPAN https://nme-jp.com/news/73894/

やっぱりリアムの魅力はシンガーであることなんですよね。俺が歌えばそれは俺の曲になるって本当にそのとおりで、これが成り立つシンガーがどれだけ存在するかっていう。だからせっかく復活した声を維持して欲しいものです。

オアシスの幻影を振り払う

ビーディ・アイ時代はオアシスからノエルが抜けてメンバーもほぼそのまま、改名という形で活動していたためノエル不在感が強く、物足りなさがありました。ノエルのソロプロジェクトであるノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズではリアム不在感はほぼ感じませんでしたが、ついにリアムもソロ2作を経て完全に独立したような印象。

特にこのセカンド・アルバムは、僕が勝手にリアムに抱いていたオアシスの幻影を完全に振り払ってくれる完成度の高さ。少しの寂しさもありますが、ノエルのソロとともにオアシス並みの作品を2アーティスト楽しめると思うことにしましょう。それでもいつの日か復活したら最高に嬉しいですけどね。

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