「Make Us Dream」リヴァプールの象徴、スティーヴン・ジェラードの半生

Make Us Dream

監督:サム・ブレア
主演:スティーヴン・ジェラード

リヴァプールのキャプテンとして長年チームを牽引してきたスティーヴン・ジェラード。彼の幼少期から引退するまでの半生を、貴重な映像と本人や関係者のインタビューなどで描くドキュメンタリー映画。

リヴァプール史上最高のキャプテンであり、人類のキャプテンとも言われるスティーヴン・ジェラード。Amazonプライムビデオオリジナル作品として公開された、彼のドキュメンタリー映画「Make Us Dream」を見ましたが、その言動や表情一つ一つにあらためて惚れ直してしまいました。リヴァプールファン必見の作品の見どころを紹介します。

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貴重な映像とインタビューで構成。

作品が始まるとリヴァプール退団後1シーズンを過ごしたロサンゼルスの地でくつろぐ姿、その場所から回想をするような形でこのドキュメンタリーは始まります。イングランド・マージーサイド州ウィンストン出身のジェラード。幼少期から才能を見いだされ、8歳から在籍するリヴァプールのアカデミーでもずば抜けた存在。ジェラード砲とも言われる真骨頂のミドルシュートはこの頃からその片鱗を見せています

そんなアカデミー時代の貴重な写真と映像が、本人とご両親のインタビューとともに紹介されていきます。その後もキャリアの節目となる場面でジェイミー・キャラガーやマイケル・オーウェンといった当時のチームメイトたちのインタビューなんかもあって、当時からサポーターを続けているKOPの方はいろいろと…本当にいろいろと思うところがあるかもしれません。

見どころはイスタンブールの奇跡のシーン。

ジェラード在籍時の最大のタイトルとなった2004-05シーズンのチャンピオンズリーグ制覇。作品の中でも特に濃密に描かれています。僕は当時リアルタイムで見ることができませんでしたが、ファンになってから情報を漁って何度も見たオリンピアコス戦でのミドルや、決勝のミラン戦での反撃の狼煙となるヘディングゴールシーン。ビッグイヤーを掲げるシーンはやっぱり何度見てもこみ上げるものがあります。

しかしそんな栄光の裏に隠れた表情もありました。低迷する名門クラブのキャプテンを任せれてビッグタイトルを目指すという想像を絶する重圧に耐える姿。メディアが騒ぎ立てるチェルシーへの移籍騒動と、地元の生え抜き選手に対し神格化してしまったサポーターたちが裏切り者扱いする姿などを、当時のニュース映像や本人のインタビューを交えながら赤裸々に語ります

注目はチャンピオンズリーグ制覇後、スタンドのサポーターに身を委ねるシーンでのジェラードの表情。個人的にこの作品のハイライトとなる場面だと思っているのですが、彼がどんな重圧とともに戦ってきたかが痛いほど伝わるシーンで胸が締め付けられる思いでした。作品の中でぜひ確認して欲しいシーンです。

バンディエラとしてのジェラード

バンディエラ=下部組織からトップチームと長くチームに在籍したクラブ象徴的な選手。

引退前の1シーズンこそアメリカのロサンゼルス・ギャラクシーに在籍したものの、トップチームだけで17シーズンをリヴァプールの選手として過ごしたジェラード。アカデミー時代からの相棒であるマイケル・オーウェンの移籍にはじまり、近年の代表的なリヴァプール在籍選手であるフェルナンド・トーレスやマスチェラーノ、ルイス・スアレスの加入と移籍。

莫大な資金を持ってクラブを買収するオーナーが現れ、選手の移籍金が高騰する中リヴァプールからも選手が流出していきます。ワールドクラスの選手達を見送りながら、キャプテンとしてリヴァプールで戦うことを選択してきたジェラード

後半は最もリーグ制覇に近づいた2013-14シーズンの表情を中心に物語が展開していきます。心身ともにボロボロになりながらもチームメイトを奮起させる姿は、地元のクラブを愛し、サポーターの期待を背負い続けてきた男の覚悟を感じることができました。

ジェラードの物語は終わらない。

引退後、リヴァプールU-18の監督に就任したジェラードが最後にこう語ります。

自分でも不思議だ なぜあの重圧に戻りたいのか 荒波にもまれたいのか

僕の旅はまだ終わっていない

Make Us Dream/スティーヴン・ジェラード

2018年以降はスコットランドのレンジャーズFCを指揮しているジェラード。いつの日かリヴァプールのトップチームを率いてプレミアリーグを制覇することになると、僕は確信している。

「Make Us Dream」は、Amazonプライム会員の方なら無料で視聴可能です!!

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