ザ・ストロークスの衝撃

音楽関係の仕事をしているとはじめましての方たちから「一番好きなアーティストは?」と聞かれることがよくあります。これってまわりでは結構悩んでしまう質問らしいのですが、僕は必ず「ザ・ストロークスです」と答えています。

これまで多くの音楽に触れてきましたが、この答えは一度もブレませんでした。ここではそんなザ・ストロークスのバンドとしての魅力について紹介します。

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バンド紹介

ザ・ストロークスは1999年にニューヨークで結成され、2001年に超名盤「イズ・ディス・イット」でデビューしたロックバンド。

Vo ジュリアン・カサブランカス
Gt ニック・ヴァレンシ
Gt アルバート・ハモンドJr.
Ba ニコライ・フレイチュア
Dr ファブリツィオ・モレッティ

一度もメンバー変更は無く5人のメンバーで活動しています。特別メンバー間の仲がいいとは思えないんですが、4thアルバムの際はかなりごたごたしたようですし…そのほうがかえって長く続くのかもしれないですね。

さて、ロック史を振り返る際に必ず大きなターニング・ポイントとして考察される2000年前後の「ガレージロック・リバイバル」

その火付け役となり、00年代最重要バンドとして挙げられることも多い彼らは、まさに生きた伝説と言えるバンドなのです。

ブレイク前夜

ザ・ストロークスがデビューしたころはラウド・ロック全盛期でした。コーンリンプ・ビズキットといった限界まで歪ませたギター・サウンドに、低音がズッシリと響くリズム隊、ラップを織り交ぜつつ激しくシャウトするボーカル。

ロックという単語に対するパブリックイメージどおり、タトゥーびっしりのイカつい男たちが爆音を鳴らし圧倒する姿に夢中になっていました。

そして2000年にはリンキン・パークがデビュー。従来のラウド・ロック・サウンドにポピュラリティーまで兼ね備えたモンスターバンドの出現でシーンは最盛期、もう今となっては名前も思い出せないような、有象無象の似たり寄ったりなバンドもたくさん生まれました。

シーンを塗り替える衝撃

そんな中ザ・ストロークスはデビューを迎えます。コンバースのスニーカーにジーンズ、Tシャツにジャケットを纏うシンプルな出で立ち。一聴するとスカスカな音にも聞えてしまうほど無駄をそぎ落とし、コードストロークを繰り返すギター。ひたすら気怠そうに淡々と歌い上げるボーカル。

衝撃でした。

だって前述したリンキンのようなゴリゴリサウンドばかりのシーンに、こんな楽曲たちを引っ提げてデビューするんですから。

ザ・ストロークスの登場は、音楽性だけでなくそのファッションも含め、まったく新しいロック・スターを求めていたシーンに受け入れられることになりました。

僕がリアルタイムで体験できたはじめてのシーンが塗り替わる瞬間でした。
メンバー全員がイケメンというルックスの良さも相まって、当時は音楽誌で多数の特集が組まれていたのもよく覚えています。
ロックと言えば重厚なギターリフがあってボーカルはシャウトして…そんな概念をぶち壊して、シンプルにエイトビートでギターをかき鳴らすカッコよさ。それに気付かされた人はきっとたくさんいたはずです。

本人たちはたぶん好きなことをやっていただけ、それがたまたま時代が求めていたものに合致しただけかもしれません。ですがその結果、数々のフォロワーを生み出し、ガレージロック・リバイバル・ムーブメントの旗手となったザ・ストロークス。

生み出した音楽だけでなく、00年代の時代のアイコンとして語り継がれていくべき最高のバンドです。

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